加藤 ”カッペちゃん” 充
(元ザ・スパイダース)
1960年代中期、世界を振動させたブリティッシュ・サウンド。そんなイギリスのロックなアーティストとして初めて来日したのがピーターとゴードンだった。1965年4月のことだ。そのピーターとゴードン日本公演で前座を僕がベースを担当していたバンド、ザ・スパイダースが務めた。各地のコンサート・ホール(キャバレーにも出演、確か新橋のフロリダだったかな…)。我々は「フリフリ」や「ブーン・ブーン」等10曲くらい演奏。そしてメイン・アクトがピーターとゴードン。彼らはギタリスト、エディ・キングを同行。ベースとドラムは日本のミュージシャンが担当することになった。ザ・スパイダースのドラムの田辺昭知、そしてベースで僕が再び舞台に立った。殆どリハなしのぶっつけ本番。大ヒット「愛なき世界」ほか「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス」「500マイルも離れて」ほか10曲以上。とっても興奮するステージだった。エディ・キングが曲入りのところで、英国人特有のワン↑ トゥー ↓スリー↑ フォー↓ 、とっても面白いというかユニークなカウントの取り方をしたのを憶えている。そのエディとは来日中にビクター築地スタジオでレコーディング。彼がヴォーカル&ギター。昭ちゃんと僕がバックを務めた。ゴードンがミキサーしていた。「If All You Need」というナンバーだった。いろいろな思い出のあるピーターとゴードン。そんなピーター・アッシャーと53年ぶりに再会、楽しみにしている!