ソウル、ジャズ、ファンク、ラテンなどが渦巻く西海岸ならではのミクスチャー感覚をメロウ&ファンキーなサウンドで伝える女性シンガー・ソングライター、ラッド(RAD.)。本名のローズ・アン・ディマランタの頭文字を繋げたその名は、元タワー・オブ・パワーのデイヴィッド・ガリヴァルディやハービー・ハンコック・バンドにいたレイ・オビエドらが参加したユニットの呼称ともされるが、主役はあくまで彼女だ。米サンフランシスコ・ベイエリア出身のフィリピン系アメリカ人。4歳からピアノを始め、学生時代にはジャズを学び、ベイエリアの音楽シーンで腕を磨いた。その後渡欧し、1992年にドイツのソウルサイティからデビュー。そこで発表した2枚のアルバムはアシッド・ジャズの流行に乗ってクラブ方面からも話題を呼び、本国に戻ってからの作品も注目を集めてきた。近年はシーラ・Eの来日公演やプリンスのNPGにキーボード奏者としてツアー同行。そんな彼女が、ライヴCDを挿んで発表した6年ぶりのスタジオ録音作『East Babe』(Pヴァイン・レコード)を引っ提げてやってくる。百戦錬磨のキーボーディストにして魅惑のディーヴァが繰り出す極上のフュージョン・ソウルに身を委ねたい。
>> オフィシャルサイト>> RAD. / MySpace