コンテンポラリー・ジャズ・シーンの最重要人物、ボブ・ジェームスと、韓国のトップ・ギタリスト、ジャック・リーが、冒険心に富むコラボレーション・アルバム『ボテロ』を発表。西からコンテンポラリー・ジャズの最高峰グループ、フォープレイのキーボーディストのボブとベースのネーザン・イーストの二人、そして東からジャックとアジアを代表するマレーシア人ドラマー、ルイス・プラガサムが参加。洗練された、スタイリッシュで都会的なサウンドに、メランコリックな東洋的情緒と繊細な美意識を持ち込んだ『ボテロ』は、米国発の音楽にはない、フレッシュな風と優雅な味わいを運んでくる。最近では日本人アーティストと海外のビッグネーム・アーティストとのコラボレーションも珍しくなくなったが、その多くが一過性のものに終わっているのに対して、東洋人のジャックとボブは、長い時間をかけて友情を育んできた。最初の出会いは、ジャックがNYのコロンビア大学に留学していた1994年。勉学に励む一方で、趣味と実益を兼ねて人気ジャズ番組のDJを担当し、熱心なプレイヤーでもあったジャックは、持ち前の人懐こさもあって、ミュージシャンの間に友情の輪を広げていった。上海の若き音楽家と世界的ジャズマンがハーモニーを奏でるボブのライフタイム・プロジェクト、「エンジェルズ・オブ・シャンハイ」の実質的な立役者がジャックであり、ボブはジャックのソロ・アルバムに何度もゲスト出演、さまざまなオケージョンでツアーも行っている。ロマンチックな気質を共通項に持ち、ともに優れたコンポーザーであるボブとジャックが、それぞれの個性を縦糸と横糸に、ちょっぴりエキゾチックな、上質のシルキー・サウンドを織り上げる。『BOTERO』ライナーノーツ(工藤由美 著)より
>>Jack Lee オフィシャルサイト>>Bob James オフィシャルサイトDISCOGRAPHY
『BOTERO』
(ビデオアーツミュージック)