1937年、アメリカ東部のケンタッキー州出身。5歳からピアノ始め、ジョージ・シアリング、ビル・エヴァンス、オスカー・ピーターソン、エロール・ガーナーなどから影響を受けたという。ウェスタン・ケンタッキー大学でピアノを学ぶと共に音楽教育も専攻し、卒業後は、ジャズ・バンドで演奏する一方、音楽を教えていた。その後ナッシュビルに移ってセッション・ミュージシャンとしての活動を開始した彼女は、WSM-TV(米NBC系列)と同局のラジオや、ABCの『ザ・ジョニー・キャッシュ・ショウ』にも出演し、ジョニー・キャッシュ、チェット・アトキンス、ドリー・パートンといった伝説のパフォーマーと共演、さらにはルシル・ボール、ダイナ・ショア、キャス・エリオット、ペギー・リーらと共に仕事をした経験もあるという、売れっ子セッション・ピアニストになっていった。また夫と共にジングル・カンパニーを設立し、コマーシャル用の楽曲制作を行う他、オフ・ブロードウェイのミュージカルの音楽を作曲したりもしている。1982年、初リーダー作『エスケープ・トゥ・ニューヨーク』をリリースしてソロ・アーティストとしてのキャリアもスタートさせ、ソロや自身のトリオで活動し、これまでになんと24枚ものアルバムをリリース、ザ・ビートルズ、エルヴィス・プレスリー、フランク・シナトラ、ナット・キング・コールなどの、エヴァーグリーンの名曲たちを、しなやかで洗練されたピアノで奏で、世界中の音楽ファンを魅了している。近年大人向けの音楽の需要が高まる中、ビージー・アデールのエレガントで上質な演奏はじわじわと評判を上げ、銀座のCDショップでは輸入盤がたちまち売り切れる現象が起こった。そして2010年、満を持しての日本デビューが決定。まだ日本でのライブ経験はないという彼女だが、その温かい演奏を生で体験したいという日本ファンの期待は高まっている。
>>オフィシャルサイト>>EMIミュージック・ジャパン オフィシャルサイト(Beegie Adair)DISCOGRAPHY
『マイ・ピアノ・ロマンス』
(EMIミュージック・ジャパン)
2010年4月21日発売