ディジー・ガレスピーの遺志を継ぐヒース兄弟らのセクステットが
コットンクラブで不滅の魂を証明する！

トランペットの巨人ディジー・ガレスピーが病没してから、はや17年半。バップを生んだジャズ革新者であると同時に、46年から他界する93年までビッグバンド・ジャズに深い愛情を注いだ、そのガレスピー学校からは多くの傑出したプレーヤーが輩出した。かのクインシー・ジョーンズ、ベニー・ゴルソン、ジミー・ヒース、後のジョン・ファディスら錚々たる名が並ぶ。Alumni（アラムナイ）とは卒業生のこと。まさにディジー・ガレスピー・スクール。彼の死後その卒業生や同窓生がその名を冠したオールスター・バンドを発足させたのが97年で、このとき中心となったのがファディスと、84年以来ガレスピーのもとで活躍したベース奏者ジョン・リーだった。このリーを軸にヒース・ブラザーズをフィーチュアしたセクステットが最新ガレスピー・スクール（アラムナイ）・オールスターズ。ガレスピー仕込みのホットなプレイが爆発する熱狂的なモダン・ジャズを満喫するイベントとなるだろう。（悠雅彦／音楽評論家）



DISCOGRAPHY


Dizzy Gillespie All-Star Big Band
『I''m Bebopping Too』(Half-Note)