今年5月、満を持しての日本デビュー盤リリースとともに初来日公演を果たし、話題を集めた超ベテラン・ピアニスト、ビージー・アデールがトリオで再登場。1937年、アメリカ東部のケンタッキー州出身。5歳からピアノ始め、ジョージ・シアリング、ビル・エヴァンス、オスカー・ピーターソン、エロール・ガーナーなどから影響を受けたという。ウェスタン・ケンタッキー大学でピアノを学ぶと共に音楽教育も専攻し、卒業後は、ジャズ・バンドで演奏する一方、音楽を教えていた。その後ナッシュビルに移ってセッション・ミュージシャンとしての活動を開始した彼女は、WSM-TV(米NBC系列)と同局のラジオや、ABCの『ザ・ジョニー・キャッシュ・ショウ』にも出演し、ジョニー・キャッシュ、チェット・アトキンス、ドリー・パートンといった伝説のパフォーマーと共演、さらにはルシル・ボール、ダイナ・ショア、キャス・エリオット、ペギー・リーらと共に仕事をした経験もあるという、売れっ子セッション・ピアニストになっていった。また夫と共にジングル・カンパニーを設立し、コマーシャル用の楽曲制作を行う他、オフ・ブロードウェイのミュージカルの音楽を作曲したりもしている。’82年、初リーダー作『エスケープ・トゥ・ニューヨーク』をリリースしてソロ・アーティストとしてのキャリアもスタートさせ、ソロや自身のトリオで活動し、これまでになんと24枚ものアルバムをリリース、ザ・ビートルズ、エルヴィス・プレスリー、フランク・シナトラ、ナット・キング・コールなどの、エヴァーグリーンの名曲たちを、しなやかで洗練されたピアノで奏で、世界中の音楽ファンを魅了している。近年大人向けの音楽の需要が高まる中、ビージー・アデールのエレガントで上質な演奏はじわじわと評判を上げ、銀座のCDショップでは輸入盤がたちまち売り切れる現象が起こった。前回の日本デビュー・アルバム・リリースを記念したショーケース・ライヴでは、親しみやすく透明感のあるメロディーで聴衆を虜にし、全日とも大盛況に。ジャズ・チャートで14週連TOP10入りの大ヒットを記録した日本デビュー作『マイ・ピアノ・ロマンス』(EMI ミュージック・ジャパン)に続き、今秋には選りすぐりの名曲を綴った第2弾『マイ・ピアノ・ジャーニー』(同)のリリースを予定。そして今回、多くのファンからのオファーに応えて、トリオ編成での登場。心地よく暖かい、しなやかで洗練された音色で贈る至福のステージに期待が高まる。
>>オフィシャルサイト>>EMIミュージック・ジャパン オフィシャルサイト(Beegie Adair)DISCOGRAPHYNEW ! !
『マイ・ピアノ・ジャーニー』
(EMIミュージック・ジャパン)
※2010年9月8日発売

『マイ・ピアノ・ロマンス』
(EMIミュージック・ジャパン)