パット・マルティーノは1963年にデビューし、オルガン奏者とのコラボレーションによってそのギター・スタイルを確立。''68年、ジャケットに仏画を用い、東洋色を打ち出した『イースト』、インド音楽に接近した『バイヤイナ』、''70年、12弦ギターを駆使してテクニックの限界まで挑戦した『デスペラード』などで、ジャズ・ギターを根城にさまざまな音楽を取り入れ、研究/求道していく。30歳代半ばにしてギター界のコルトレーンと呼ばれ、プロ/アマチュア問わず高い評価を得て伝説的地位を確立。しかし、''76年発表のアルバム「ジョイアス・レイク」を最後に音楽界より姿を消した。脳動脈癌という病に倒れ、両親の名前や顔も思い出せない程の記憶喪失で再起不能といわれた。音楽界は伝説的ギタリストの一人を失う事を覚悟した。ところが、誰にもまねできないとさえ言われた高度なテクニックを、自身のギタープレイ映像を繰り返し観ながらの激しいリハビリと周囲の献身的なサポート、そして何よりも十数年もの歳月を費やし苦難を乗り越えたパット自身の強靭な精神力により、その天才的な技術と名声を再び取り戻すことに成功した。''87年、『ザ・リターン』で奇跡の復活を遂げたのである。"マシンガン・ピッキング"の異名をとる超絶技巧で多くのファンをKOし続けるパットが、アコースティック・ジャズの王道を行く、ポスト・ジミー・スミスの最有力奏者=トニー・モナコ、そして繊細かつパワフルなプレイを繰り出す期待の新人ドラマー、ジェイソン・ブラウンを引き連れ、一瞬も見逃せないスリル満載のステージを展開する。
>>Pat Martino(Official Site)>>Tony Monaco(Official Site)>>Jason Brown(MySpace)DISCOGRAPHY
Pat Martino
『Tribute To Wes Montgomery』
(EMIミュージック・ジャパン)

Tony Monaco
『Live At The Orbit Room』
(Chicken Coup)