COTTON CLUB
Live Report
2008年3月26日  
OLETA ADAMS

1月14日1st&2nd、1月18日2nd、オリータ・アダムスのライブを観て来た。ただただ感無量…。

まさかこんなタイミングでオリータの声を聴くことができるとは思ってもいなかった。
高校生の頃、セカンドアルバムを聴いて以来、僕にとってのオリータは自分の物凄くベーシックな部分で長く魅了されてきたアーティストだった。アルバムを毎日すり減るほど聴きまくったり、所謂アイドル的な存在とは違う。ふっと色んなものから解き放たれて、最も素の自分に戻る時に無性に聴きたくなる。何も考えず安心して身を委ねられる不可欠な存在。決してテンション高くして聴くわけではないけど、委ねる度に静かに力を分けてくれる存在…。

最後の日本公演を見逃して14年。もう日本に来ることはないと思って諦めていた時の正に「寝耳に水」。初の生オリータだった。

そんなオリータの14日の公演は、個人的に一番よく聴いた1stアルバムと2ndアルバムからそれぞれ3曲と2曲、他にも本人のピアノ弾き語りのビリー・ホリディのカバー(素晴らしかった!)や、ゴスペルアルバムからのアップナンバーやら、一番新しいアルバムからもセレクト。それぞれ違うタイミングでオリータのファンになったあらゆるお客が全て楽しめるような構成だった。 

生で見るオリータはすごく小柄でスタイルがいい!ストレートヘアと、黄色やオレンジを基調にした花柄のワンピースのせいもあってか、ものすごく可愛らしかった。たまに小踊りしたり、?楽しくて仕方ないっ!?て感じで満面の笑みでリズムをとったり。おそらく50前後だろうに、全く年齢を感じさせない。それを温かく見守る旦那さん(ドラマー)。
そして何よりもオリータの瞳が、耳のダイヤのイヤリングと同じくらいキラキラと輝いていたのがとても印象的だった。

2ndで最前列をキープした僕はライブが終わって本人がステージを降りるところで握手を求めた。30センチの距離で本人に?16歳の時からこの瞬間をずっと待ってました。大好きです!?と頭真っ白にしながら(笑)伝えると、愛しそうな表情で?Oh〜!?と言ってまた手を握り返してくれたのが夢のようだった。

そして18日の公演。この日は14日とは何曲か変更され、ビリー・ジョエルの“NewYork State Of Mine”の代わりに(観客からはこの曲をねだる声もあったが)、エルトン・ジョンの?僕の瞳に小さな太陽?を歌い、更にアンコールでは“Everything Must Change”が!
この曲はオリータのカバーの中でも一番好きで、高校時代に大音響で浸っては感動に打ち拉がれていた(笑)懐かしい曲。会場は外人さん達のテンションで熱くなり、14日にはなかったスタンディングオベーションで幕を下ろした。

僕は14日と同じテーブルに座っていたが、ステージを降りてきたオリータが握手の手を差し伸べてくれた。
僕はしっかりとオリータの目を見つめながら「また日本に戻ってきてください…本当にどうもありがとう…」と自分でも驚くほど静かに伝えた。「私もぜひまた来たいわ…」静かに答えるオリータ。

言葉一つ一つをしっかり噛み締めて歌うオリータは、言葉一つ一つをしっかり聞き入れて、しっかり答えてくれる大人な女性だった。正に“オリータの瞳に小さな太陽”を見た2日間だった。

20代 男性 埼玉県
イエン さん
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