3度目となるCotton ClubでのJAYWALK X'mas Live。
短期間で大阪、福岡、名古屋を巡り、いよいよ東京に戻ってきた。
今年は丁度、祝日、イヴ、クリスマスというベストな日程に当たり、メンバーの旅疲れは懸念されるものの、
3日間とも笑顔溢れるハートウォームなステージとなった。
この時期、全英トップで歌われるというワム!の『Last Christmas』からスタートだ。
ヴォーカルの中村氏の声とはまた違った魅力を持つキーボードの杉田氏がメインで歌う。
続いて中村氏が本領発揮の『The First Noel』。
その他にも、『I saw mammy kissing SantaClaus』、『White Christmas』など、この時期ならではの曲が聴ける。
よく耳にする楽曲なだけに、いずれのクリスマスソングもJAYWALKらしいアレンジが際立つ。
メロディの美しさや原曲のイメージを大切にし、と同時に、音楽の楽しさをより一層盛り込んでいく
バンドとしてのカラーが色濃く感じられた。
昨年のステージでは準メンバーとして参加していた浅川氏と、リーダー知久氏のギターコラボも楽しい。
音楽との出合いを輝かしく歌った『Wonderful Days』というJAYWALKの楽曲を、アコースティクギターで聴かせる。
この曲ではメンバー紹介も兼ねており、2本のアコギによる演奏に続き、ベース、ドラム、キーボードと徐々に楽器が
加わり、最後のワンコーラスに中村氏の歌が入っていく。
2008年は、ギタリスト2名が「ツートンカラー」という名で、ドラムの田切氏も「J-Tagiri」のアーティスト名で
ソロアルバムを出した。
これを以て、JAYWALKメンバー全員がそれぞれに独自のアルバムを持ったことになる。
今回聴かせてもらったツートンカラーアレンジの『Wonderful Days』は、JAYWALKの歴史、現在の心情、音楽を楽しむ
気持ちがたくさん詰まった逸品に仕上がっていた。
また、先にリリースされた新曲『Deja-vu〜君がいた夏〜』も、『何も言えなくて』(ヒット曲『何も言えなくて…夏』の
オリジナルヴァージョン:歌詞の一部が冬の風景になっているもの)と共に披露されたが、ベテランバンドの底力を感じる
ドラマティックな曲だ。
25日の2ndステージではダブルアンコールもあり、28年前のデビューライブで演奏されたという『Joe』が聴けた。
総立ちのホール。
ステージパフォーマンスではピカイチのベース中内氏が大いに盛り上げていた。
楽しいステージに加えて、今年は素晴らしいディナーも堪能させていただけた。
シェフもJAYWALKを大変気に入ってらっしゃるということで、力の入りぶりがうかがえる。
特に聖護院蕪のピューレは絶品。本鮪のタブレはカリフラワーと岩塩の食感も楽しく、何度いただいても全く飽きがこない。
福地さんには珍しいインドの白ワインをチョイスしていただき、ほのかなハーブ風味を感じながら心地よい時間を過ごせた。
マネージャーをはじめホールスタッフの皆様からも心のこもったおもてなしを受け、思い出深いよいクリスマスを迎えられた
ことに感謝している。
バンド誕生から四半世紀にしてCotton Clubという大舞台に立ち、そればかりか毎年こちらで楽しませていただけることは
ファンとしても誇らしい。
ライブを終えたドラマー田切氏は、オフィシャルサイトにて
「一年の締めくくりとして思い残すことはありません」
と語っていた。
ファンの側も、その思いは同じなのである。
40代 女性 千葉県 K.A. さん
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