8月5〜6日、エミリー・クレア・バーロウさんのステージを聴きました。彼女のライブを見るのは、一昨年の当クラブでのクリスマス・ショウ、昨年の銀座ジャズ・フェスティバル以来、3度目になります。
昨今、カナダ人女性ジャズ・ボーカリストの活躍には目を見張るものがありますが、その中でもエミリーは最注目される方だと思います。
彼女の魅力として語られるべきことは、まず、いわゆるジャズ・ボーカリスト特有のハスキーでダークな声質ではなく、自然で透明感のある歌声が挙げられると思います。また、ジャズ・スタンダード、ボサノバ、シャンソン、ポップ・ナンバーと幅広いレパートリーを歌いこなす才能ではないでしょうか。
今回のステージでは、夏らしくボサノバを数曲取り上げ、さらに、超ハイスピードで歌い上げるエラの得意曲、最新アルバムのタイトル曲から、亡くなられたケニー・ランキンの”Haven't We Met?"等、バラエティに富んだ曲をセレクト。
ドラマーである父のDNAを引き継いでいるのでしょうか、リズム感も抜群で、自らもハンドシェーカーを使いながら、軽やかに歌い上げるボサノバ・ナンバー。ピアノレス・ドラムレスであることを微塵も感じさせないカラフルなステージでした。
偶然同席した方々も、「とても上品なステージでしたね。」と語られていましたが、本当に同感です。
最終日のセットでは、私の愛聴曲である”Blame It To My Youth"を取り上げていただき、大感激!
そして、ギターのレッグ・シュワッガーさん達の演奏も彼女の歌を一層魅力的なもにしていたことも書き添えなければなりません。
エミリーさん、バンドのメンバー、そしてコットン・クラブに感謝いたします。
50代 男性 宮城県 SATOSHI さん
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