一音目が奏でられた瞬間、すべてのタガがはずされました。
悲しみとも切なさとも、喜びとも嬉しさとも感謝とも、表現し切きれない全ての感情が
どっとあふれ出すのを感じました。
上原さんがピアノに向かい、長い空白の後に発せられた一音目に
上原さんの全ての感情が乗せられていたのだと思います。
そして、その後は、ただただ、聴き入るばかりでした。
あの時、コットンクラブには間違いなく一つの世界ができました。
そして、それはおそらく
今を懸命に生きている全ての人々に
心を痛めている全ての人々に
向けられた世界だったのだと思います。
自然と、日本はまだまだ大丈夫、そう思わされました。
あの空間を下さった上原さん、コットンクラブさん、客席の皆さん
そしてあの機会を作ってくださった全ての皆さんに感謝致します。
30代 男性 東京都 pako. さん
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