GuitarのいないQuartetは、Nelson Rangellの音を際立てる。
Earl Klughら、素晴らしいギタリストとの共演とは、
また一味違ったステージが愉しめた。
いかにもマルチ・リード奏者ぶりを発揮し、
楽曲に合わせて、Tenor、Alto、Soprano、Flute、Piccolo、Whistlingを自由自在。
見事な持ち替えによって、音域・音色はもちろんのこと、
圧倒的な表現の広がりを感じさせてくれた。
Piccoloの美しい情景と、Alto Saxの熱い躍動が、
それぞれに、お互いを高め合っているように感じる。
さて、このバンドの音を丁寧に整えていたのが、Jeff Coxだ。
DrumsのMarcus Finnieがまだ若いこともあってか、
Jeffの奏でる美しい和声やリズム感が、非常に印象的だった。
ここ数年、自身のアルバムを発表していないNelson Rangell。
そろそろと、次回作を期待してしまう、魅力的なステージだった。
30代 男性 神奈川県 匿名希望
|