ここ最近、レコーディングでは歌に傾倒しているRick Braun。
そろそろ彼のTrumpetが聴きたいなぁ、と思っていた矢先の、
日本では4年ぶりとなるLive。
これは楽しみだ。
否が応でも、期待が高まる。
1曲目。Cadillac Slimのイントロは、まさかの客席から。
そのまま、会場内を周っての演奏は、
観客の気持ちをぐいぐいと盛り立てていく。
目の前で、肌で感じる彼の音は、想像以上に柔らかくて、暖かい。
それでいて、しっかりとした想いを感じるから不思議だ。
おそらくMarcinkiewiczの美しい曲線が、
彼の思い通りの、ロマンティックな音色を演出している。
そしてRick Braunと言えば、Saxとのハーモニー。
今回はEric Marienthalとのコラボレーションが、素晴らしい。
つい数日前、BIG PHAT BANDのメンバーとして演奏した彼は、
しかしやっぱり、Smooth Jazzもよく似合う。
Rick Braunに一歩も譲らぬ美しさで、時に熱いソロの応酬を見せてくれた。
さてさて、その後のステージは、
Hollywood & Vine、Notoriousと、お馴染みの名曲が続く。
基本は紳士的に、度々ユーモラスに。
そして後半、Tijuana Dance からは、一気にテンションが上がる。
客席をスタンディングにして、Dance! Dance!
ラストのGrazin' in the Grassまで、全速力で駆け抜けた。
こんなにも楽しいステージは、想定外だ。
いい意味で、当初の期待を裏切られた。
改めて、沢山の名曲を持つRick Braun。
次回はぜひ、新譜を引っさげての来日公演を期待したい。
30代 男性 神奈川県 匿名希望
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