COTTON CLUB
Live Report
2013年3月26日  
Rick Braun

ここ最近、レコーディングでは歌に傾倒しているRick Braun。
そろそろ彼のTrumpetが聴きたいなぁ、と思っていた矢先の、
日本では4年ぶりとなるLive。

これは楽しみだ。
否が応でも、期待が高まる。

1曲目。Cadillac Slimのイントロは、まさかの客席から。
そのまま、会場内を周っての演奏は、
観客の気持ちをぐいぐいと盛り立てていく。

目の前で、肌で感じる彼の音は、想像以上に柔らかくて、暖かい。
それでいて、しっかりとした想いを感じるから不思議だ。

おそらくMarcinkiewiczの美しい曲線が、
彼の思い通りの、ロマンティックな音色を演出している。

そしてRick Braunと言えば、Saxとのハーモニー。
今回はEric Marienthalとのコラボレーションが、素晴らしい。

つい数日前、BIG PHAT BANDのメンバーとして演奏した彼は、
しかしやっぱり、Smooth Jazzもよく似合う。

Rick Braunに一歩も譲らぬ美しさで、時に熱いソロの応酬を見せてくれた。

さてさて、その後のステージは、
Hollywood & Vine、Notoriousと、お馴染みの名曲が続く。

基本は紳士的に、度々ユーモラスに。
そして後半、Tijuana Dance からは、一気にテンションが上がる。

客席をスタンディングにして、Dance! Dance!
ラストのGrazin' in the Grassまで、全速力で駆け抜けた。

こんなにも楽しいステージは、想定外だ。
いい意味で、当初の期待を裏切られた。

改めて、沢山の名曲を持つRick Braun。
次回はぜひ、新譜を引っさげての来日公演を期待したい。


30代 男性 神奈川県 
匿名希望

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