Fred Herschの事を知ったのは、3年くらい前毎日楽しみにしていたJAZZのブロ
グでした。(残念ながら、今はお休みのようですが、)
大病をされ生きているだけでも奇蹟と書かれていた、その紹介された一曲を聴
いたら、、こんなに美しいピアノの音があるのかしら?と、何度も想い、神様が彼
をもう一度地球に使わしたのだ、と思ったほど。
そして今回、日本で公演が聴ける喜びを感じ、楽しみに待ちました。
彼の左手から繰り広げられる音は、現代のバッハ?
右手のメロディを、さらに支えながら、自由自在に語る左手のメロディーとリズム。
さらに、高音部では星の輝きさえ感じる美しいppの響き。
生の演奏を聴きながら、違う風景が浮かび、吸い込まれて行くような体験は初めて
かもしれない。
最後のバレンタインを弾き終え、彼は席を立ったのに、その凜とした静寂の余韻の
中に、私は取り残されたまますぐに動けなかった。美しさの中に取り残されたま
ま、やがて少しずつ人が動き始めた。
ドラムも、ベースもいらない、時々聴こえたのは、食器の音だけ。
40代 女性 愛知県 夏花
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