COTTON CLUB
Live Report
2013年4月17日 1st show
FRED HERSCH piano solo

Fred Herschの事を知ったのは、3年くらい前毎日楽しみにしていたJAZZのブロ
グでした。(残念ながら、今はお休みのようですが、)
 大病をされ生きているだけでも奇蹟と書かれていた、その紹介された一曲を聴
いたら、、こんなに美しいピアノの音があるのかしら?と、何度も想い、神様が彼
をもう一度地球に使わしたのだ、と思ったほど。
 そして今回、日本で公演が聴ける喜びを感じ、楽しみに待ちました。
 彼の左手から繰り広げられる音は、現代のバッハ?
右手のメロディを、さらに支えながら、自由自在に語る左手のメロディーとリズム。
さらに、高音部では星の輝きさえ感じる美しいppの響き。
生の演奏を聴きながら、違う風景が浮かび、吸い込まれて行くような体験は初めて
かもしれない。
 最後のバレンタインを弾き終え、彼は席を立ったのに、その凜とした静寂の余韻の
中に、私は取り残されたまますぐに動けなかった。美しさの中に取り残されたま
ま、やがて少しずつ人が動き始めた。
ドラムも、ベースもいらない、時々聴こえたのは、食器の音だけ。

40代 女性 愛知県 
夏花

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