一流のミュージシャン達が、本気で遊ぶステージ。
Will Leeが、思いっきりはしゃぐ姿を見せてくれた。
自身がボーカルを取るAORを中心に、
フュージョンも、ブギウギも、ブルースも、何でもありのステージ展開。
ジャンルを問わず、数多くのミュージシャンを支えてきた
彼だからできる芸当だ。
そして、ここでは好きなコトをやる!という熱い想いを感じた。
だからこそ、心から楽しんでいることが伝わってくる。
ステージを端から端まで走り回り、ジャンプ!ジャンプ!
今回、そんなWill Leeを盛り立てるのが、Chuck Loebのギターだ。
カッティングを中心に、
しっかりと彼らしいプレイを聴かせてくれるのだが、
これが自然とWill Leeのベースにマッチする。
特に2人のソロの掛け合いや、リフのユニゾンは、
ハードで、テクニカルで、凄くカッコいい。
そう、テクニカルと言えば、Will Leeのプレイ自体も見逃せない。
最新アルバムの収録曲である、PAPOUNET'S RIDEやSMILEを、
スラッピングやタッピング、ハーモニクスを駆使して実演する。
まさに、ベースという楽器のポテンシャルをフルに発揮した演奏。
これが見られるのも、彼のバンドならではの醍醐味だ。
さてさて、客席を見渡すと、今日は見事に満席。
そしてその大勢の観客の、目当ての1つがSteve Gaddにあることは、
彼に対する歓声の大きさからも見て取れる。
フロントの2人が自由に振る舞う中、1人落ち着いて、余裕のドラミング。
正確で美しいリズムが、バンドアンサンブルを整える。
もちろん、Will Leeとのコンビネーションは絶妙で、
変拍子のキマリ具合がたまらない。
これがファーストコールたちの、遊び心なのか。
そんな風に、何だか彼らの素を垣間見れたような、
ワクワクするステージだった。
男性 神奈川県 匿名希望
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