Jacoの息子、Felix Pastoriusをベースに迎え、
比較的にシンプルな音作りとなったYELLOW JACKETS。
前任のJimmy Haslipと同じように、多弦ベースを操るFelixだが、
しかしとてもアコースティックな音を奏でる。
これに応えるように、Russell Ferranteのピアノも少し抑え気味で、
バンド全体がJazzyな香りを醸し出す。
Felixの加入は、やはりYELLOW JACKETSにとって
一大イベントだったのだろう。
ステージは、Bob MintzerがJacoへのトリビュートを綴った曲、
I Knew His Fatherで幕を開ける。
Will Kennedyの弾むリズムに合わせて、
Bob Mintzerの乾いた音がポップなメロディーを紡ぐと、
変わることのない、YELLOW JACKETSの世界が広がった。
30年以上にわたって、我々を魅了し続ける音楽がここにある。
そして2曲目のLike Elvinで、早速、Felixのベースがフィーチャーされる。
奇を狙わず、ベーシカルに展開されるソロは、
速いパッセージを中心に、美しく組み立てられる。
このバンドに相応しい、素晴らしいテクニックだ。
昨年末には、残念ながら、
オリジナルメンバーであるRicky Lawsonが亡くなった。
しかし、YELLOW JACKETSの音楽は、
次の世代にしっかりと引き継がれてる。
おそらく一つの節目となった、4年ぶりの日本公演。
貴重な時間を、幸せな気持ちで過ごすことができた。
男性 神奈川県 KETAO
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