前回の来日時は、私の体調不良の為、楽しみにしていたエミリーのライブを聞くことができず、悔しい思いをしておりました。
　今回は5日、6日の計4ステージを聞くことができ、ジャズボーカルの世界を堪能することができました。
　相変わらず、その選曲の良さ、歌の軽やかさ、また、ギターのレッジ･シュワッガーをはじめとするバンドの演奏も素晴らしいものがありました。
　ボサノバ・ナンバーでは、持ち前のリズム感の良さと、のびやかな歌声に魅了されます。また、フランス語で歌うスティングの曲では、原曲の美しさに加え、彼女らしい愛らしさを感じました。
　さらに、特別に歌っていただいた「Blame　It　On　My　Youth」は、私の知る限りにおいて、他のどの歌手が歌ったものよりも感動的でした。
　今回の公演で特筆すべきは、ドラマーの素晴らしさが挙げられます。抑えながらも、ここぞという場面では、熱いドラミングを披露してくれました。
　最後に、5日のファースト・ステージの子供達もマナーも大変良く､会場を和やかなものにしていたことも忘れられません。