ヴィジェイアイヤーが奏でる音楽は、幾何学的で実験的、インテリな現代ジャズ、にわかジャズファンの私にはちょっと難しいという印象がありました。でも、そう感じながらも聴き入ってしまう、気になってしまう音楽です。ライブに足を運ぶかは直前まで迷っていましたが、結局金曜の仕事帰りにコットンクラブに立ち寄りました。
前半は、とっつきにくいマニアックな曲でちょっとひるみましたが、3人の息はぴったり。変拍子なのに全く不安定な部分がないばかりか、曲が進むにつれて、どんどん相互に呼応して盛り上がっていきます。こちらも知らず知らずに身体でリズムをとり、終盤はこの独特な世界に完全に引きずりこまれました。マーカスのドラムも際立ってましたね。
そして、これはライブならでは、ですが、ヴィジェイのポライトさが印象に残りました。お客さんに対する感謝の言葉もそうですが、バンドメンバーを何度も紹介するヴィジェイは性格の良さ、気品に満ちていました。上質な幸せを感じさせてもらった素晴らしい時間だったと思います。
次回来日ライブも楽しみにしています。
女性 東京都 Ritsuko
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