待望の初来日公演。
90年代に、Boney Jamesをはじめとした、
彼のプロデュース作品で、スムースジャズの魅力を知った。
だから、今回はいったいどんな音が聞けるのか、
とても楽しみにしていた。
すると、意外にストレートなバンドサウンドに驚く。
Paul Brownと、Michael Pauloのフロント2人を支えるのは、
Marco BasciのエレピとHAMMOND。
飾りのない、シンプルな音作り。
リズム隊の2人は、少しばかり効かせ過ぎの低音が印象的。
SUBKICKが拾う、バスドラの音が体に響く。
ところが、これが今回の肝となる。
そう、Funky!体が動き出す音楽。
Paul Brownと言えば、心地良いメロディと、
それを奏でる、流れるように美しいギタープレイ。
すっかり、そんな頭になっていた。
しかし、それを覆すダンサンブルなステージ。
選曲は、彼のアルバムナンバーを中心に、新旧を織り混ぜての展開。
もちろんオリジナルのポップさは残しつつ、
どちらかと言うと、Michael Pauloがぐいぐいと盛り上げる。
特にエンディング。24/7と、Ain't No Stoppin' Us Nowは、
観客をスタンディングにしての、ダンス!ダンス!!
本人たちも客席に降りての、熱いプレイ。
Michael Pauloなんて、テーブルに乗っちゃたりして、
盛り上がりすぎ。
でも個人的には、Boney JamesとRick Braunでお馴染みの、
名曲Grazin In The Grassが心に残る、最高の一夜だった。
男性 神奈川県 KETAO
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