エンリコ・ピエラヌンツィのソロ、聴きたいなと思いつつも予定と合わず半ば諦めていたところ、23日当日になっても「やっぱり聴きたい」と想いを断ち切れず、予定を強引に変更して2ndステージ聴きに行きました。
結論から言って、聴いて良かった。至福のひとときでした。
ピアノを弾いているというよりもピアノが歌っているような感覚、まさにカンタビーレの世界。絶妙なタッチとペダリングで奏でられる多彩な音色のピアノに引き込まれました。途中弾かれたスカルラッティも清涼感溢れたアレンジで感動もの。
クラシックもジャズも大好きな自分にとってイタリア人ピアニストというと真っ先に頭に浮かぶのが、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリという巨匠で、奇人とか完璧主義者とか色々言われてますが、実は物凄く歌心に満ちた演奏する人だと思っています。ピエラヌンツィも奏でられる音は見事にコントロールされているのに歌心が満ちていて、こういう歌心に満ちたピアノが弾けるのがイタリア人なのかなと思った次第です。
アンコールがまたまた素敵でしたね。ステージに戻ってきたピエラヌンツィに観客の方からリクエスト。そのリクエストに快く応えて弾いてくれたのがニュー・シネマ・パラダイス。素晴らしかった〜 映画でも自分が弾いていたことの紹介があった上で最後にもう一曲Castle of solitude。
慌ただしかったシルバーウィークの締めくくりにふさわしい夜のひとときになりました。こういう体験ができるからこそライブ通いが止められませんね^^
男性 東京都 Sciutti
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