大好きなケニー・バロンの公演。
ファースト、セカンド両方のステージを予約した。
現代最高のピアニストの久々のトリオ来日ということで、会場はどちらのステージもおそらく満員御礼。さすがの人気である。
どちらのステージもオリジナルとスタンダードを緩急バランス良く並べた選曲。(もちろん曲被りも無かった。)メンバーと曲紹介だけの、とてもシンプルなMCでステージが進んでいく。
目を軽く閉じて黙々とフレーズを繋ぐケニー・バロン、その向こうで、瞬時にお互いの音に反応しながら一緒にニコニコしている北川氏とジョナサン・ブレイク。はたまた、Bud Likeの爆発するようなドラムソロの後に、ごく自然に3人に戻る時なども、さすがのチームワークだった。
また、ケニー・バロンはソロピアノでも抜群に音が綺麗である。イントロ部分のルバート演奏や、一曲通してのソロ演奏では、ソフトペダルを駆使した美しいタッチで音楽を紡いでいく。
1ステのアンコールでのSong for Abdullahや2ステのエリントンメドレーなどは至福の時だった。
70代半ばという年齢が信じられないほど、若々しく元気なケニー・バロン、是非また日本に来て、素晴らしい演奏を聴かせて欲しいと思う。
男性 東京都 たま
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