21:00を過ぎたころ、大男二人を引き連れメイプルフィンガーボードの白いストラトキャスターを抱えたWayne Krantzが登場。
ほとんどの曲でWayneが合図を出しリズムを変化させ展開していく。
若かりし頃のメカニカルなロングフレーズは控えめに、代わりに激しいアーミングとエフェクターを駆使し、ギターはうなりを上げる。
日頃からアンプを爆音で鳴らして練習しないとこういったスタイルには到達しないだろう。
ライブ中だったがアメリカの住宅事情を羨ましく思ってしまった。
ライブ後半ではQueenの『Another One Bites The Dust』を披露。
印象的なリフを刻むこの曲はハードコアな演奏が続いた後の実に良いアクセントになっていた。
単なる偶然だろうがWayneはQueenのドラマーRoger Taylorと同じ誕生日。
意外と意識していたりして。
既発CDで予習をしてきた私をまさに三位一体という演奏で圧倒してくれた。
The Jimi Hendrix Experience、Cream、BBAとロックの歴史に伝説を残したギタートリオのどれにも似ていないこの3人組。
エネルギーの方向性と言う点ではJimiが一番近いのかもしれないが。
すでに還暦を迎えロマンスグレーの髪をなびかせていたWayne Krantzだが、その正体は間違いなくギター小僧だった。
男性 東京都 いとけん
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