1936年米国シカゴ生まれ、「現代最高のバップ・ピアニスト」「ビバップ・ピアノのマスター」と賞賛されるモダン・ジャズ界の巨星、ホッド・オブライエン。77歳の今もスイング感溢れる力強いピアノでジャズの楽しさを満喫させてくれる彼が、今年3月にリリースした最新作『I Hear A Rhapsody』を携えコットンクラブに初登場する。'57年アート・ファーマーらによる『3 Trumpets』に参加。若干21歳にしてビル・エヴァンスの後任としてオスカー・ベティフォード・クインテットに誘われ、J.R.モンテローズのバンドに加わるなど、モダン・ジャズ黄金期のN.Y.でキャリアを積んだ。'60年代後半に数学の勉強のため第一線を離れるものの'70年代半ばには自身のジャズ・クラブを持ち、'80年代より世界中をツアーし、リーダー・アルバム録音などで広く注目を集め、現在も精力的に活躍する。今回は、カウント・ベイシー・オーケストラをはじめ数々の実力派と共演するベーシスト、ビル・モリングと今回の新譜で共同プロデューサーとしても参加しているベテラン・ドラマー、スティーヴ・ジョンズのピアノ・トリオでジャズ本来の魅力を教えてくれることだろう。